[スタッフブログ]「落としどころ」を巡るグリーフワークの旅


対象喪失とは、かけがえのないものを失うことであり、そのことがいかに人の心に衝撃を与えるのか、そしてその後の回復は単純なものではないことは、明らかなことでしょう。

東日本大震災に際しては、多くの生命が失われました。
未だ多くの人にとり、癒されないままに、心の傷として残っているものも少なくないことでしょう。
まして、自らの子供の死を体験する、ということは耐え難いものでしょう。

喪失に際して、人は、グリーフという悲嘆の作業に入っていきます。
人によって表現は様々ですが、「乗り越える」のでもなく、「忘れる」のでもなく、「気にならなくなる」のでもないが、その出来事を自分の心の中においておけるようにしようと、人は取り組んでいます。
単純に、「何かがあればよい」といったものではないことは、誰もが想像することでしょう。

最近、大川小の裁判の話も耳にします。
これも、一つの感情の向かうところなのでしょう。
変わらない現実はある、そのことをどのように感じていけばよいのか、悩み苦しい過程、まさにグリーフの過程の真っ最中でしょう。

当アカデミーの講師たちは、現役の心理カウンセラーであり、様々な人の心の声を聴く取り組みを続けつつ、少しでもよりよい支援ができるように、学び続けてもおります。

多くの人たちが、既に様々なところで実践し、学び続けています。
当アカデミーでも、今までもそしてこれからも、多くの方々と実践と学びの輪を広げていきたいと考えています。


玉井筆




スタッフ★ブログ